なぜ日本ではeスポーツが流行らないのか

本ページには、プロモーションが含まれています。

f:id:TomoG:20181207215058j:plain

今回はeスポーツ(e-sports)について考えたことをまとめたいと思います。

これはあくまでデータを見たものなので、自分はeスポーツ好きだ!という人もいて当然だと思います。あくまで一般的なものと思ってご覧ください。

そもそもeスポーツとは

参考[1]

www.bauhutte.jp

この記事でもある通り、Electronic Sportsのことです。

簡単に言えばゲームのスポーツです。

オリンピックの種目にもなったeスポーツは日本では、ゲームをやらない層にとって見たことがない人も多いのではないでしょうか。

しかし、オリンピックの種目にもなっているということから人気なのは確か。[1]には世界の競技人口が約1億人以上、観戦・視聴者は約4億人という結果にもなっています。

実際に有名なPCゲームの結果を見ると

f:id:TomoG:20181115190624p:plain

出典:newzoo

October Insights from Newzoo’s PC Game Tracker: Magic: The Gathering Arena Enchants Core PC Gamers and Enters the Top 20 | Newzoo

 

 この中にeスポーツと言われているものは上位5位にいるのが分かると思います。

 

日本でもつい最近売れた有名なeスポーツのゲームがあります。任天堂から出た『スプラトゥーン2』がそうです。

こういう大会まであるようです。

www.inside-games.jp

 

またJCGというeスポーツの大会を行っている組織もあります。

www.j-cg.com

しかし日本ではまだ・・・

ここまで大きなコンテンツであるeスポーツが日本では競技人口390万人、観戦・視聴者160万人ととても少ないです([1]より)

しかし、最新のデータはこの数字の集計方法まで調べきれなかったので、なんとも言えませんが実数はもっと多いんじゃないかと思います。

最近流行りのVTuberが実況してみたり、有名な実況者がいたりとYouTubeでコア以外の層にも目につく機会が多いためです。

しかし、なぜ周知されているはずのeスポーツが、日本ではあまり流行っていないのか、その理由を以下に上げていきたいと思います。

プラットフォームによるものか

まず考えられる原因がプラットフォームによるものです。ほとんどの場合eスポーツはコンソールまたはPCゲームです。

株式会社NTTデータ経営研究所のデータ([2])によると日本のゲーム売り上げは

スマートフォン:68%

PC:18%

コンソール:14%

となっている([2]のデータより筆者計算:2015年データ)

 

このスマートフォンの売り上げがどれだけすごいかというと、ゲーム市場一番の中国のスマートフォン売り上げを抜いていることです。

ちなみに中国は日本の約2倍近く市場が違います。

 

市場からも分かる通り日本ではゲームといったらスマートフォンが主体になっているため、PC・コンソールメインのeスポーツが流行りにくいと考えられます。

ゲームジャンルによるものか

eスポーツの定義は

  1. ゲーム内容に競技性が含まれること(競技性)。
  2. ゲームとして3か月以上の運営・販売実績があること(稼働実績)。
  3. 今後もeスポーツとして大会を運営する予定があること(大会の継続)。
  4. eスポーツとしての大会の興行性が認められること(興行性)。

出典:eスポーツとはどんなスポーツ?話題のオリンピック新種目「eスポーツ」を丸裸! | Bauhütte®([1])

とあります。

着目点としては、1の競技性が含まれていることです。

競技性とは

www.weblio.jp

つまるところ技を競い合えるかというところ。この条件より、ある程度ゲームジャンルが絞られてしまう。

この絞られてしまったゲームジャンルはいったいどのようなものか。[1]に書かれているものを見るに、シューティング、ストラテジー、アクションが主に見ることができます。

そのゲームが日本人の好みのジャンルにあっているのか。[2]のデータには日本人の好みのジャンルが挙げられていました。

その結果は圧倒的にRPGが一番というものです。以下の記事でもそれについて言及されています。

jin115.com

しかし、少し不思議な箇所もありました。

韓国のデータと比べてみたところ日本よりRPGの好みの割合は多いとのこと。しかし、市場のデータではPCをメインとなっています。

つまり、日本の好みより偏っていながら、デバイスによる市場割合は全く違うということです。

もしかしたら、ゲームジャンルというよりゲームの内容的なもので好みの違いがあるのかもしれません。

他の要因

toukeidata.com

こちらの記事で挙げられていた理由は2つ。

そのうちの1つはゲームジャンル、もう1つは環境という理由もありました。

まとめ

まだまだたくさんの理由があるとは思いますが、本記事ではこれだけにしておきます。

本記事の内容をまとめますと、eスポーツが流行らない理由として

・プラットフォーム

・ゲームジャンル

・環境

の3つでした。

 

ただ私としては、日本人のゲームジャンルの好みが、今のプラットフォームの偏りを作り、その結果スポンサーが存在しない、などの環境になっているのではないかと思います。

この日本人のゲームジャンルの好みをジャンルという括りではなく、要素にまで分けて考えていくと本当の理由があるんじゃないかと思いますが、本記事はここまでと致します。

 

ここまでご覧いただきありがとうございました。

多用参考文献・サイト まとめ

[1]:eスポーツとはどんなスポーツ?話題のオリンピック新種目「eスポーツ」を丸裸! | Bauhütte®

[2]:平成28年度コンテンツ産業強化対策支援事業 (オンラインゲームの海外展開強化等に向けた調査事業)報告書(http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H28FY/000848.pdf)