本記事ではAviUtlで音声出力エラーになったときの解決方法についてご紹介していきたいと思います。
動作環境
・Windows 10
・AviUtl ver 1.00
・拡張編集Plugin version 0.92 (exedit92)
・x264guiEx_2.6v2
・qaac(音声エンコーダ)
上記の状態でプラグイン出力の拡張x264出力を実行したときの、音声出力エラーの解決方法を本記事でご紹介しています。
エラー文
auo [error]: 音声エンコードのコマンドラインは…
auo [error]: ".\exe_files\qaac64.exe" -q 2 --abr 128 --ignorelength -o "ファイル名_audio.m4a" "-"
qaac [error]: ERROR: CoreAudioToolbox.dll: 指定されたモジュールが見つかりません。
上記が筆者の環境で起こっていたAviUtlの音声出力エラー文となっています。
音声出力エラーの解決法
前章でご紹介したAviUtlの音声出力エラーが出たときの解決方法を本章からご紹介していきたいと思います。
AAC(ffmpeg)に音声エンコーダを変更
簡潔なAviUtlの音声出力エラーの解決法として音声エンコーダを変更するということで解決しました。音声エンコーダをqaacのままでエラーを直そうとやったことは次章の【試したこと】で記載しています。
ffmpegのダウンロード
まず始めにAviUtlの音声エンコーダを変更する場合、変更したい音声エンコーダをダウンロードしてくる必要があります。本記事の場合ですと、ffmpegをダウンロードする必要があります。
ffmpegのダウンロード場所
Window版のダウンロード場所は下記のリンクとなっています。
WIndows版の場合、上図のようなダウンロードリンクがあるため、そこからダウンロードしてください。筆者はfull版をダウンロードしました。
ダウンロードしてきたファイルを解凍して中身を見ると【bin/ffmpeg.exe】というファイルがあると思います。これを利用していくため、あるか確認を行ってください。
ファイルをコピペ
次に先ほど確認したffmpeg.exeをとある場所にコピペしていきたいと思います。
まず始めにAviUtlの実行ファイルがある場所に移動してください。恐らくCドライブの中にあることが多いと思います。
次に【aviutl.exe】と同じ階層に【exe_files】というフォルダがあると思います。ここに先ほどの【ffmpeg.exe】をコピー&ペーストしてください。
上図のようにffmpeg.exeをexe_files内にコピペしてください。上図は多くのexeファイルが多いですが、環境によって入っているものが異なるため、ffmpeg.exeのファイルについては気にしなくても問題ありません。
これでffmpeg.exeのコピペは完了です。最後に次節ではAviUtlでこのffmpeg.exeを使う設定を行います。
設定で適用
最後に出力設定の音声エンコーダを変更します。
AviUtlの【プラグイン出力>拡張 x264出力(GUI) Ex>ビデオ圧縮】でエンコード設定画面に行ってください。
するとエンコード設定画面上部右側に上図のような音声エンコーダを【AAC(ffmpeg)】に変更し、ffmpeg.exeの指定の欄には前節でコピペした【exe_files\ffmpeg.exe】を設定してください。
これでエンコードを開始すると問題なく音声も一緒にエンコードされるようになると思います。
試したこと
前章でAviUtlで音声出力エラーになったときの解決方法をご紹介しました。簡単にいうと音声エンコーダを変更するというものですが、音声エンコーダを変更する以外の解決方法はないのかと思う方も多いと思います。
筆者も最初qaacエンコーダのままで解決をしようと頑張りましたが、結局解決できませんでした。本章ではqaacのまま解決しようと試したことを簡単にご紹介します。試してみたい方は参考にしてみて下さい。
64bit版に対応させる
まずqaacを64bit版にしたことが試したことになります。
qaacはWindows版だと32bit版と64bit版があるらしく、以前のPCで使っていたのが32bit版であったためエラーが出たと考えられました。
しかし、qaacの64bit版であるqaac64をダウンロードして設定を行いましたが、筆者の環境では解決になりませんでした。
CoreAudioToolbox.dllを導入する
次にエラーコードに書かれている内容の【CoreAudioToolbox.dll】をダウンロードして導入する方法を試しました。
この【CoreAudioToolbox.dll】はiTunesのファイルに含まれているとのことでしたが、どこかのストア版だと存在しないらしく、下記のリンクからダウンロードしました。
iTunesのダウンロードリンク
ダウンロードしたiTunesをインストールし、
C:\Program Files (x86)\Common Files\Apple\Apple Application Support\
に存在する
- ASL.dll
- CoreAudioToolbox.dll
- CoreFoundation.dll
- icudt55.dll
- libdispatch.dll
- libicuin.dll
- libicuuc.dll
- objc.dll
を【exe_files】にコピペしましたがエラーは直りませんでした。
参考記事
下記の記事の2020年5月8日のコメントを参考にしました。
本記事の内容は以上となります。
AviUtlは無料の高機能動画編集ソフトなので利用している方も多いと思います。そのAviUtlのエラーを無くして快適に利用してください。
本記事は以上です。お疲れさまでした。